Picture: DRAGONGATE Japan Pro Wrestling; Edit: @SpoonyFX

Shun Skywalker Interview: Light and Shadow

Kay Quinn Editor

日本語版

(The English version is here)

DRAGONGATEだけでなく世界の「天空歩人」が遂にFive Star Networkに登場!

どんな団体にも、たまには滅茶苦茶にさせる選手が必要だと思います。友人同士の試合には素晴らしさがあるのは確かですが、究極的にプロレスを動かしているのは理想、感情や人間関係の紛争。その紛争を引き起こしたり目だったり現状を変えようとしたりする選手は、どんな団体にとっても不可欠。ルチャ・リブレを基にした日本団体DRAGONGATEにおいて、誰よりもその役割を体現しているのはシュン・スカイウォーカー選手。

Z-Bratsに入って以後、DRAGONGATEを率先垂範するのではなく力ずくで前進させるべき、全てのレスラーから「弱さ」を排除すべきだという考えを信奉している。その態度のせいで、他の選手と対立する場合が多い。

身体能力やリング上での実力はもちろん、魅力的な個性や雄弁な言葉に注目を送られる、最近海外での挑戦にも照準を合わせているシュン・スカイウォーカー選手がインタビューに応えてくれました。

イギリスでドラゴン・キッドや菊田円選手の試合の前に、Five Star NetworkサイトのKay Quinnは、海外の戦いたい相手、過去と現在のユニット、強さや勇敢さに関する考えという範囲の広い話題について聞きました。

では、シュン選手の激白を是非お楽しみに!

(取材は10月から11月まで行われた)

―― 1月13日は、2022年刊DRAGONGATE選手名鑑アンケートで「憧れのプロレスラー」として挙げたドラゴン・キッド選手との対決ですね。試合に向けての気持ちは?

シュン 僕はそんな風に答えていましたか。確かにドラゴン・キッドはプロフェッショナルなプロレスラーだったとは思いますが、近年の闘争心の無い闘いぶりを見ていると時が経つ寂しさを感じます。それでもイギリスではドラゴン・キッドと言ったらレジェンドレスラーの1人なんだと思いますよ。そんな過去の栄光を打ち砕く現実を見せることができるという意味では楽しみな一戦です。

―― その一方、1月20日にイギリスで行われるKingdom Royale大会で、ドリームゲートを取られた菊田円選手とぶつかりますね。勝利を収める作戦は?

シュン 現ドリームゲート王者の菊田はDRAGONGATE内で最も強い選手だと思いますよ、シュン・スカイウォーカーを除いて言えば。DRAGONGATEの余り物みたいな選手とイギリスという地で闘うよりは格段に楽しめそうですよ。勝ち負けは言うまでもないでしょう。

―― ちなみにイギリスだけではなく、様々な遠征でアメリカでもメキシコでもリングに上がってきましたね。その間の一番好きな対戦相手は?

シュン すぐに思い浮かんだのは、マイク・ベイリーですかね。2度シングルマッチをして2敗しています。偶然を2度も起こした彼に驚いたし、純粋に尊敬できます。肌を合わせた上で自分の方が強いという確信を持っています。彼との闘いが好きで、闘いが楽しみという気持ちはありますが、まずは結果を出したいですね。

―― 対戦したいという発言をした、最も有名な海外のレスラ—そのものはケニー・オメガでしょうね。何故ケニー選手と闘いたいと思うのですか?

シュン 肌を触れ合わせたこともないけど、リングに立っている彼からは圧倒的な強さと恐怖を感じます。理由はそれだけです。夢でも憧れでもなく、その強さを体感したいという欲望です。

―― 海外のファン達に自分の試合を観て何を感じてほしいのですか?

シュン シュン・スカイウォーカーがリング上で闘う姿こそ「プロレス」だと、そう感じてもらえると思います。初めて「プロレス」をその目で観られる、喜ばしいことでしょう。

―― スーパーヒーローっぽいなコスチューム着たり「人類の味方」と名乗ったりしているんですが、ヒーローであることって自分にとって何なんだですか?

シュン 質問の意味はよくわからないけど、僕は人類の味方です。嘘偽り無く全てを曝け出して命を懸けて闘う僕は美しい人類の味方ですよ。だからこそ、人類にとっての害悪排除する闘いも辞さないのです。

―― 以前とは「弱さという大罪」ときつく言いましたが、弱さはどうして「大罪」だと?どんな罰や悔悛が適切だと思いますか?

シュン 「弱さ=罪」この式が成り立つ時、弱さという言葉が指すのは内包的な愚かさです。能力は人によって様々で、生まれや生活環境によって自らでは選択できない境遇があります。それに関しての善悪や正誤は存在しません。僕が言っているのは、愚か者の「判断」や「選択」についてです。1番わかりやすいのは「プロレスのリングに上がるべきではない態度・能力こ人間がプロレスラーを名乗ってリングに立っていること」です。

―― 時々他のドラゴンゲート選手を「俺の物」と呼びますが、どうやって誰かが「俺の物」であるかどうか判断するのですか?

シュン それは非常に簡単です。僕に所有権があるものは僕のもの。逆に僕が所有権を持っていないものは、誰かのものであったり公共のものであったりするんです。

―― 人を「俺の物」と呼び始めたのは2022年3月、ジェイソン・リー選手に対して。初めて「ジェイソンは俺の物なんだ」と思った時は?時間の経過と共にジェイソン選手に対する想いに変化があったか、それともずっと同じ気持ちでしたか?

シュン 彼の所有者である自覚の芽生え時期ですか。自分としても興味深い質問ですね。それは子供を持つひとりのお母さんに「いつから息子さんが貴方のお子さんであると思いましたか?」と尋ねているのと同じです。「産んだ瞬間は不思議な気持ちで、生後1ヶ月くらいから自分の子供なんだという意識を持ち始めましたね」と言われるかもしれないし、「変な質問ですね。生まれた瞬間から私の息子に決まってるじゃないですか」と少し引かれるかもしれない。「小学生の頃から自分の子供がずっと欲しくて遂に授かることが出来たの。20年ずっとこの子を待ってたの」という人もいるかもしれない。つまり、所有のスタート地点は無いのです。始まりも終わりもない。ジェイソン・リーは永遠に僕のものです。

―― 巡業の時は、たまに会場の子供たちに、「一緒に行こうか」と聞く場面もありますね。何故そういう行動を?

シュン 時として子供をエスコートすることもあります。そしてそれはシュン・スカイウォーカーの試合のあと。シュン・スカイウォーカーの試合が終わったあとに、大きな希望と明るい未来を持つ彼らが見るべき生き様はありますか?いや、ありません。それが理由です。

―― 2023年6月28日の週刊プロコラムに、「2021年8月1日以降、シュン・スカイウォーカーはDRAGONGATEにおいて一度たりともシングルで負けを経験していない」という主張しました。それなのに、DRAGONGATE公式サイトでもプロレス試合結果を集めるサイト等でも、確かに2022年6月2日は吉岡勇紀に、12月16日はKzyに、そして2023年5月5日は菊田円に敗れたと載ってありますよね。そんな矛盾を説明して頂けますか。

シュン (ノーコメント)

―― またそのコラムに、「シュン・スカイウォーカーより(DRAGONGATEの)強い選手に負かされたい」という希望も述べましたね。今いるDRAGONGATEの選手たちの中、ある日その役割を果たす一番高い可能性を持つのは誰だと思いますか?

シュン 現在ドリームゲート王者の菊田円でしょう。彼はとてつもなく強いです。それは確かです。彼がシュン・スカイウォーカーを越える姿までは想像ができませんが、想像できない未来を生み出すのはシュン・スカイウォーカーだけじゃないと世界はもっと面白くなります。その意味で期待していますよ。

―― シュンさんは今、Z-Bratsのメンバーですが、みんながZ-Bratsという名前をどうして付けましたか?ユニットのどんなところを表現するんですか?

シュン 正直に言ってユニット名やユニットロゴのロゴのこだわりは無い。ハルクやH・Y・Oを中心に考え出されたもの。ユニットの存在意義はその軌跡と共に描かれていくと考えている。ハルクの失脚後、ロゴこそ変えたがZ-Bratsの名前を変えないのも決して名前へのこだわりではない。名前ではなく軌跡に意味があるから。ハルクが届かなかったものこそがZ-Bratsで、H・Y・Oが投げ出したくなるほど高貴なのがZ-Brats。

―― 一人ずつ退団のため、現在のところではZ-Bratsは4人しかいないという並びですが、ひょっとしたら新人になりそうな、意識している選手いますか?入団の重要な条件は?

シュン 加藤良輝を新たな戦力として加えました。勧誘ではなく彼の選択です。

―― 退団してしまった一人は元タッグパートナー、11月4対1ハンディキャップマッチで対戦するルイス・マンテ選手(旧ディアマンテ)ですね。マンテ選手の新しく改造した自分をどう思いますか?

シュン 彼は何故今も尚マスクと共に入場しているのでしょうか?彼は自らの金網内での敗北と罪を忘れていますか?

―― Z-Brats時代の前、短命に終わったにもかかわらず印象的なMASQUERADEというユニットのリーダーでしたね。今振り返ってMASQUERADEはシュンさんにとって何でしたか?

シュン MASQUERADEは僕の灯りです。闇の中で足元を照らす光、迷路の途中で進むべき道を示す光、振り返ると見える自身の影を作る光。MASQUERADEは永久に不滅です。

―― 自分の責任を逸らして他のメンバーにMASQUERADEが壊れられたと言いましたね。どの点でMASQUERADEの終わりに面々に責任があると思いますか?

シュン 敢えて愚かな質問をしているのですか?ダイヤが足並みを乱して、箕浦が同志を信じることをやめ、ジェイソンは何の行動もせず、エストレージャは試合が組まれず道場で猫と戯れていたそうです。MASQUERADEを守ろうと働きかけて走り回っていたのは僕だけでした。

―― 対ディアマンテ(現在ルイス・マンテ)、ダイヤ・インフェルノ(現在吉岡勇紀)組のマスカラ戦でドラゴン・ダイヤを生贄にしたことは、MASQUERADEの他のメンバー達に本ユニットが最後に解散されてきた理由として思われますが、シュンさんは裏切った瞬間直後にどういう感じでしたか?そして今はどう感じますか?

シュン 「裏切った」という表現は不適切であり、リング上でマスクという“命”を賭けて闘っていた僕達に対してあまりにも失礼です。謝ってください。あの時点での4人の実力を考えると、シュン・スカイウォーカーとディアマンテで拮抗しており、ドラゴン・ダイヤとダイヤ・インフェルノがその下のステージで闘っていました。それを考えると、タッグマッチ形式で負けたチームではなく負けた選手1人のみがマスク剥奪という試合形式上、ダイヤの敗北かインフェルノ敗北か2つに1つだったなと。僕も仲間として全力でサポートしましたが、自分の本命である「対ディアマンテ」という闘いも激しく、ダイヤの敗北を阻止することはできませんでした。その時は負けた悔しさ、パートナーとして勝利をもたらすことが出来なかった申し訳無さで歯痒い思いでしたが、その後の失踪を考えるとその精神性がリング上の弱さを生み出していたんだな、と。結局その逃亡がMASQUERADE崩壊の引き金になったわけですからね。

(※ この翻訳は、質問の言葉遣いは聞き手の意図の誤解により変更されました。英語版では、「裏切った」という表現が使われません。シュン・スカイウォーカー選手に深くお詫びします。)

―― ここ数年にわたって自分のマスクを守るために上記の事件以外に結果を受け入れる用意がありますよね。シュンさんにとって、自分のマスクとは何なんですか?もしもなくなったらどうしますか?

シュン マスクとは「シュン・スカイウォーカー」です。マスクのないシュン・スカイウォーカー存在せず、シュン・スカイウォーカーはマスクです。2度のマスクを賭けた闘いに負けなかったのは、もちろん強さが理由ですが、「シュン・スカイウォーカー」だったからという要因もあるのだと思います。マスクを失ったドラゴン・ダイヤ、吉岡勇紀、ルイス・マンテを見てみてください。新たな選手人生を歩んでいますね。シュン・スカイウォーカーにその道は無いのです。悲しくはありません。

―― これまでのキャリアを振り返って違うようにしていたら良かったなと思うことありますか?

シュン それは思いません。何か後悔したことがあっても、それも含めて自分の人生だと思っているからです。今の生き方でいつ命を落とそうとも今までの選択、自分の生き方を胸を張って誇れます。でも、パートナーがいて自分の子供がいて平和で柔らかな日々を過ごす、そんな選ばなかった人生を想像する瞬間もあります。

―― 今後の目標は?

シュン シュン・スカイウォーカーであり続けることです。その為にも人生という時間は短すぎます。かけ足で行きます。着いてこれますか?



翻訳:@thefeelite (X)

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